はじめに
誘惑に負けてキャプボ買ってしまった。 Switchの画面共有用に持ってるやつがいてほーんと思ってアマゾン見てたら欲しくなって中華ガチャを引いてしまった。 これで1万円つかっちゃうのやばすぎる。こういうのが買い物依存症の起点なんだろうなぁ。
買ったやつと迷ったやつ
今回買ったのはこれ。ezcap269というやつ。
いろいろ迷ったんだけど、1080p60fpsが取り込めて安めの価格帯の中で一番発売日が新しいやつを選んだ。 信頼できるAmazonレビュー数が少なかったし、発送も製造も中華だったのでかなり不安だったが、Amazon以外のレビューも見る限り一応動いているようだったので決心。
ezcap269以外にもいろいろ検討したけど、外付け型は同じ性能だと値段が高かったり、同じ値段だとパススルーが4kではなかったりするし、 内蔵型は1080p60fps以上がほしいとなるといきなり4kキャプチャーできるのが出てきてきたりしまったり、パススルーがなかったりしたので選択肢から外れていった。
外見とか
外箱はシャレオツな感じを出してるのに中華製品特有の擦れとそれでできたと思われる粉っぽさが目立ついつもの感じ。 ここまで中華製品の外箱に再現性があると向こうの輸送が悪いんだろうなぁとおもう。
なんで毎度こうなるんだか。輸送を改善できないなら正直ダンボールにラベル貼るだけのパッケージでいい。 というかいまどき誰がこういう梱包をありがたがるんだろう。ありがたいのって店頭に置いてる瞬間くらいじゃないか? Amazon向けの商品は全部フラストレーションフリーパッケージでもいいとすら思っているのだが普通は違うんだろうか。
あとなにかでつついたような凹みもあった。
これは中華業者が悪いのか、中華からこっちへの輸送業者が悪いのか。はたまたAmazon自前の配達業者が悪いのか(ヤマトじゃないので疑う余地がある)。まあいいけど。
蓋を開けると本体、その下にUSB3.0のA-Aケーブルと3.5mmのオーディオケーブル。HDMIケーブルは付いていない。 説明書は英・中両用版と日本語版が同梱されて、この内容は比較的親切だったのでよほどの情弱でもない限り設定はできる。
本体はアルミの筐体で、質感が結構よく微妙に高級感がある。 大きさは2.5インチSSDよりほんのひとまわり大きい程度。
端子は片方に入力HDMIとパススルー出力HDMI、もう片方にPC出力用のUSBとヘッドセットなどへの音声入出力用の4極3.5mmとゲームパッドからの音声入力用の3.5mmがある。
性能
ezcap269をつなげているPCの性能は
なので多分十分な性能だろう。
映像
というわけでezcap269の話題に戻ると映像の入力についてはカタログスペックは出ている。映像の遅延等はこのビデオを見てほしい。
この映像では左にパススルーされた映像、右にPCへの出力を出している。 多分パススルーされた映像には遅延がなくて、PCへの出力はそれなりに遅延がある。 PCでやるとするとポケモンくらいのゲームなら許容できる遅延だが、遅延が気になるゲームはパススルー一択になる。
音声
ezcap269のかなり残念な点は音声周りである。
まず入力をUSBからにすると音が映像に対して結構遅れる。説明書によると470ms遅れているので入力映像を遅らせろと書いてある。 この方法では明らかにPCの画面でプレイするときに多少つらい。
それではということでezcap269のスピーカー出力からPCのライン入力にブチ込んでデバイスの設定から「このデバイスを聞く」にチェックを入れれば遅延なしで音声を引っ張ってこれる。 ただし機械的なボリューム調整がないので爆音に注意。音量ミキサーから下げるべし。また、ほんの微妙にノイズが乗っている。
なので一番いいのはゲーム機かパススルーした先のモニターからの音声入力を引っ張ってくることだろう。 Nintendo Switchに限って言うとTVモードで使用する際にイヤホン端子を使うと不良品を疑うレベルの凄まじいノイズが乗るのでこちらは使えない。 どうも仕様らしいがひどすぎる。
ちなみにezcap269のスピーカー出力端子を使った状態でUSB経由の音声を聞くとぷつぷつというノイズが混入する。
このぷつぷつ音ファームウェアをアップデートすると治る可能性があるが、最新版のやつはファイルになんか「TEST ONLY」とか書いてあってビビって試してない。怖すぎでしょ。 試してみたい方はメーカー公式のリンクを置いておくのでここのSUPPORTにあるDownload and Documantsから対応するファームウェアを落として人柱になってほしい。
ちょっと色々改善してほしくはあるな。
無線系USB機器との併用
ケーブルにシールドがされてないのかどうか知らないが、このデバイスの隣に例えばG304やG533といった無線マウスやヘッドセットなどの無線系USB機器を刺すと通信がとぎれとぎれになる。 隣り合わせないだけでなんとかなるが、結構つらいと思う。
実演
マイク入れ忘れたけどポケモン配信してた日。
マイク入れたけどシングルパでダブル戻ってチンパンムーブした日。
実用には耐える。
総評
一般的なPCに取り付けられるUSB外付け型キャプチャーボードとして望める最大限の性能で、その中では現状最も安いし、中華製にも関わらず比較的まともに動く。 これ以上の低価格同性能品が出てこない限り広く使われるスタンダードなHDMIキャプチャになり得ると思う。 人間なら設定もできるし心配無用。 ただ音声周りが微妙に残念なのでそこは多少目を瞑らなければならない。
自分のしてる設定
設定項目 | 推奨設定 | 解説 |
---|---|---|
デバイス | ezcap U3 captuer | デバイス設定。これにしないとwebカメラとか他のやつがあるときにそっちが映る可能性がある |
無効化/有効化 | 無効化 | このボタンに「無効化」と表示されているときがこれが有効になっているときである |
解像度/FPSタイプ | カスタム | デバイスの既定値にするとおかしくなることがある |
解像度 | 1920x1080 | 入力デバイスによるがだいたいこの解像度だと思うのでこれ |
FPS | 30 or 60 | 入力デバイスによる。Switchでも60FPSに対応しているゲームなら60にすべし。ただし微妙に色合いが変わる(これもファームウェアアップデートで改善する可能性がある)。 |
映像フォーマット | YUY2 | 一応こっちのほうが画質が良いはず |
色空間 | 709 | これは入力機器の設定による。その設定とは大概のゲーム機にある「RGBレンジ」という項目である。これが「フルレンジ」になっている場合は709を、「リミテッドレンジ」になっている場合は601にすべし。こだわりがないなら「フルレンジ」と709にしたほうが若干色が綺麗になる。不一致が一番汚い。 |
色範囲 | 全部 | 多分709のときは全部で601のときは一部にするやつだと思う。 |
バッファリング | 無効 | 有無で大きく変わることはないがなくていいし無効 |
音声出力モード | 音声のみをキャプチャ | 前述のこともあってこの設定にしてミキサーの欄からミュートにする。有効にする場合は「デスクトップ音声出力(waveout)」にする。 |
音声デバイス | デジタル オーディオ インターフェイス(ezcap U3 capture) | これ以外にしたらこのデバイス以外からの音声になる |
余談
外付け型キャプチャーデバイスの限界
上で「一般的なPCに取り付けられるUSB外付け型キャプチャーボードとして望める最大限の性能」とか書いたが、これには理由がある。 いや、単純な話でUSB3.0では4k以上のキャプチャは帯域(通信速度)的に無理という話。USB3.1Gen1は5Gbpsが上限なのに対し、4k60fpsが配信可能なHDMI 2.0は上限18Gbpsである。 一応Gen2x2ならば20Gbpsは出るが、探したところ見当たらなかったし、TypeCがまだついてないマザボ使ってる人とかもたくさんいるだろうし、 そもそもやるんだったらThunderBolt型があってもいいきがするけどなんか微妙に古いのしか見つからなかったし人気なさそう。
というわけでこれ以上の性能を望むのならば現状内蔵型にするしかない(PCI Express 3.0ならx4で32Gbpsになるので4k60fpsは可能)。 まあ4K画質のゲームってないだろうしいらないかな。プロ用カメラとかつかうYoutuberとかはいるのかな?
amazonに関する愚痴
特にソフトウエアエンコードタイプのやつのレビューは使ってるPCのスペック全部かけと思う。 というか明らかにUSB3.0につないですらいないのに星1つけてるやついるだろ。 情弱は情弱で勝手に嫌な思いしていてほしい。こっちに害をバラ撒いてくるな。
マジでどのレビューが信頼できるのか本当にわからないからAmazonさんにはもう少しなんかしてほしい。 商品レビューに書かずにこのブログ書いてるのもわりとそういう面が多いので。
あと参考価格が明らかに不正なのではやく直してほしい。 どこを見ても30000円で設定されているところはないし、この商品にそんな価値は明らかにない。
Intelじゃないとだめ?
そういえばIntelのホストコントローラじゃないと動かないデバイスとか割と珍しくなかったりするから、このデバイスも実はそうだったりするかもしれない。 Ryzenとか持ってないから情報ください。
おわりに
ときどきTwitchで配信してるから見てね。